プリーストリー作『夜の来訪者』を読んだ
- 作者: プリーストリー,安藤貞雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/02/16
- メディア: 文庫
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『娘の婚約を祝う一家団欒の場に警部を名乗る男が現れ、若い女性の自殺を告げる。はじめのうちは我関せずといった調子で警部をあしらっていた一家は次第に事件の詳細を知る。そして死んだ女性と各々の関係から、自身の安易な行動に対する責任の重みを知ってゆく』
この作品では支配階級の短絡的な行動が悲劇を起こす。現在、日本には江戸時代の士農工商のような身分の差は存在しないとなっているが、明らかにヒエラルキー・格差が存在する。支配階級のひとが何の気なしに言葉を発しただけで悲劇が起こるかもしれないのである。
支配階級に属する人はそこんとこよーく考えて行動して欲しいものだ。