ラベル付け勉強法のススメ

「○○ちゃんは真面目な子だねー」って言われて育つと真面目な子になります。断言するのもどーかと思うんですが、真面目になる傾向があるらしいのです。この”真面目な子”ってのがここで言う”ラベル”。ラベルってのは自分を客観的に見たときに付いているイメージみたいなものなのかな。人は客観視点のラベルにあわせるように自分の行動をフィッティングさせる傾向にあるのです。スナイダーさんっていう偉い人は「われわれがリアリティに対して与えるラベルや概念が、実際にリアリティを作り出したり変容させたりすることを示している」って言ってます。
普段話すことのない人たちと会話を行うとそのラベルを強く意識させられます。会話開始から1時間くらい経過すると大体相手の方の人となりとか考え方ってわかってきて、真面目な人だーとか面白い人だってのがわかりますよね。
会話を続けていくと自分も相手のラベルを気にするし、逆に相手もこちらのラベルに意識が向いてきます。友人だと意見の出し惜しみとかがありますが、相手が年上で社会人だと意見の出し惜しみとかできません。持っている知識を総動員して会話が流れていきます。最大限の知識を使っている、その状態でラベル付けされると後に引けなくなるんですね。「IRで線形代数の概念って大事なんだよね。物理やってると複素数まで入ってくるから大変だよねー。」とか言われたら「そうですねー。ユニタリ変換とかやりますけど計算がですねー。」って言うしかないんです。量子力学2回くらい単位落としたけどなんとか話をつなげないと…と思ったら講義ノートやテキストの内容を頑張って思い出したりする。そーすると新しい視点で見ることが出来たり理解が深くなったりします。
上のやつはいうなれば物理のラベルですが「真面目」「しっかりもの」「頑固者」なんてラベルをつけたりつけられたりもありそうですね。会話を進めていくうちにラベルに沿った意思や学力の強化、またそのモチベーションにつながるというアッパースパイラル。すばらしい。
そんなかんじでいろいろなところに顔を出し、偉そうなこと言って後に引けない自分を作るのも一興です。僕は今いろんなこと言い過ぎて後に引けない状況。頑張らねば。ねばねば。