「理系っぽい」と「文系っぽい」

物理学科に在籍しているんですけど同級生に「文系っぽいね」といわれます。結構多くの人に言われているし、周りにも「文系っぽい」と言われているひとがちらほらいるんですけど「文系っぽい」とはどういう意味なんだろう。

対極の言葉であろうと思われるのが「○○って正に理系だよね」だと思います。その人と自分では何が違うのか考えたところ

  • 学問における守備範囲

が大きく異なるんじゃ無いかなと。

「文系っぽい」ひとはいろんな所に手を出そうとしている気がします。政治や経済に興味を持っていたり、趣味もいろんな分野に手を出していることが多いです。理系の中で文系っぽいひとは自分の専門以外の本を読むことが好きで、しかもその分野で飯を食ってるような人と対話のできる程の知識を持ちたがっているように思います。

「理系っぽい」ひとはその分野のフリークス、「文系っぽい」ひとはマルチな知識を求めている人を指している。


理系において学部低学年で求められるのは多くの分野への探求心です。私は教養課程はそのためにあるのだと思ってます。つまり低年次では「文系っぽい」ひとが求められ、専門課程に入れば「理系っぽい」ひとになることが求められているのではないでしょうか。
この切替えがうまくいかないと専門課程に入ったあと苦労します。専門過程に求められるのはその分野への飽くなき探求心。ある教授は「寝ても醒めても統計熱力学を考えるようになれば一人前」と言ってました。

「文系っぽい」は博学を褒めていると同時に、専門分野への集中力の欠落を貶されているくらいに思っていた方が良い気がする。卒業するためには「理系っぽさ」が無いとどうしようもないことがあるから。


落とした必修科目の単位どうすっかな。