外国人受け入れに関して思うこと

経団連、「日本への移民受け入れ・定住」提言。人口減対策で…一方で労働条件の悪化や治安の悪化懸念も
日本国内で労働人口が減っていることを考えると移民受け入れは時代の流れかなとは思うのだけど…
当たり前ですが日本人の常識は海外の人には通じません。日本の文化に憧れて入国する人ならばそういった文化事情を考慮してくれるのでしょうけど、単なる労働力として入国してくる人たちにそこまでの理解を求めることは出来ません。
現在、日本では留学生を受け入れる際、簡単な講習会を行っています。内容の一部に「放置自転車があっても持っていってはいけない」というものがあるのですが、彼らとしては母国の常識と照らし合わせたときその講習の内容がとても不合理なものに見えます。
公共の空間に放置され、朽ちていくものは第三者が有効活用すべきである。その考え方はとても合理的ですが、日本では窃盗罪にあたります。それを知らない留学生は多いのです。
共用空間、公共の場での振舞い方、物品の扱いは国によって異なり、共用の空間という考え方も国別で違います。日本では公民館や公園、公道は全て「公共の場」です。「公民館に寄付されたテレビ」と「公民館に放置されたテレビ」の違いは日本人ならわかります。モノになにかしら記されていればなおさらです。しかし、寄贈品に名前を残すことを売名と思い何も記さず寄付してしまう人も多く、移民の方々にとってそれは放置・破棄のように受け取られることがあります。それらを勝手に持っていくことで窃盗となり治安の悪化ということにもなりかねません。
そういったことを踏まえて、移民政策はまだまだ時期尚早だと思います。日本の文化が海外で周知の事実となるまでとは言いませんが、現在の留学生の状況を見ることをせず、彼らの起こす問題になんの対策も打っていない状態で移民受け入れを叫ばれても困ります。